武術空手への道
身体は、語る以上に知っている――
身体の持つすばらしい潜在能力は、本書で説く身体脳という考えに基づく「身体脳の開発」によって引き出すことが可能であると宇城氏は言います。この身体脳の開発によって、武術界における口伝的レベルの術技の修得はもちろん、頭、言葉に頼った現状の教育方式とは異なる、 人間としてのトータルな知的レベルアップを目ざします。
常に「できる」をベースにした宇城氏の裏付けのある武術論は、 本物の術技の修得を目指す人へのおおいなる指針となるでしょう。
目次より
第一章 武術空手への道
武術空手とは武術空手の稽古のあり方
武術稽古に重要な統一体としての見方
武術空手における調和・融合 第二章 武術的身体を創る 武術的身体に必要な身体脳
身体脳と身体脳の開発
覚悟
第三章 呼吸と呼吸力 武術の根源「呼吸」
呼吸から呼吸力へ
自分のゼロ化、相手のゼロ化
第四章 型と分解組手・組手 型は極意の集積
型とフィードバック
型と分解組手による身体脳の開発 (ナイファンチン/パッサイより)
ナイファンチンの型より
パッサイの型より 第五章 武術空手の技と心
座波仁吉・宇城憲治 座談会見録