2017年8月29日発売
あふれる愛 ― 翔子の美しき心 ―
金澤泰子 著
生きること、愛することの道しるべ―――
ダウン症の告知を受けた日、「私は日本で一番悲しい母親だろう」と記した。
三十年を経て今、私は「翔子! 母さんは世界一幸せだよ」と言えた。
生きてさえいれば絶望はない――
ダウン症の娘・翔子さんを、深い愛で育て見守ってきた母の、愛の記録。
娘が持って生まれた「障害」は、決してマイナスではないことを、翔子さんの日常、そして書家としての活躍からひもといていきます。
翔子さん念願の「一人暮らし」に至るまでの葛藤をはじめ、著者の、娘の可能性を信じ、成長に導いていく様子は、綿井たちに多くの示唆と感動を与えてくれます。
エッセイごとに、翔子さんの書作品を掲載。
目次より
発刊によせて ―― 宇城憲治
天と繋がる翔子の智慧
純粋培養された魂の領域で叶う翔子の願い
お伽の国の翔子 喜びにあふれ照り返す月
翔子の心に降りる天のメッセージ
闇から光へ 翔子のまなざし
翔子の祈り「私、 神様を信じてるんだ」
翔子の微笑み
翔子が教える宇宙の真理
翔子がみせる奇跡の仕組み
日本一を叶えた翔子の書
皆を包んだ翔子の一言
争いを消し平和をもたらす翔子の教え
翔子が持つ一個多い染色体の正体
翔子に共鳴する大きな力
ドリルに熱中 翔子の尊い行動
翔子に満ちる無心の力
母子の愛 翔子と見上げる広い空
翔子の国連スピーチ
翔子に降りくる幸運の正体
可能性を広げる翔子の情熱
久遠を生きる翔子の一人暮らし
いきいきキラキラ 翔子の毎日
翔子が編み出した一人暮らしの法
翔子の愛の方程式
翔子の美しい力
翔子が覚えた不条理
あとがき
(四六並製 210頁)
【 著者プロフィール 】
◎ 金澤泰子 ( かなざわ やすこ )
一人娘、翔子さんをダウン症児として授かり苦悩の日々を送るが、その苦しみを越えて、翔子さんを立派な書家として育て上げた。
1943年生まれ、明治大学卒業。
書家・柳田流家元に師事。
久が原書道教室主宰
東京芸術大学評議員
日本福祉大学客員教授