【 目次より 】
季刊『道』(どう)に掲載された、宇城憲治師範による数々の巻頭を1冊に収録。
大河にコップ一杯の水とは、
単に大きな川に清い水を流すということではありません。
いくら理想を言っても力がなければ流れに負けてしまいます。
大切なのは、その水のスピードであり、瞬発力です。
勢いがあれば、どんな大きな川でも呑み込まれることはなく、ずーっと流れていける。
そのようにして流れ続ければ、そこに必ず人は集まってくる、それが世の中の道しるべとなっていくのです。
(本文より)
収録対談
●カージナルス・外野手 田口 壮
世界の頂点に立つ メジャーリーグから見た野球と「道」
野球をする前にやはり一社会人として、
一人間としてしっかりするべきだと思っています。 田口
今のスポーツにありがちな非日常の生き方から脱却し
日常につながっていくといいなと思います。 宇城
● 茨城ダルク代表 岩井喜代仁
今を生き、原点を貫く
僕には全国に薬物依存者っていう家族がいる。
これはものすごく重たいんです。
重たいから俺の生きるバネになっちゃったんだろうね。 岩井
瓦割ったり板割ったり、
そんなことじゃ強くなれない。
社会的責任とか、仕事に対しての責任が自分を強くするのです。 宇城
小野田自然塾理事長 元陸軍少尉 小野田寛郎
人間、一人では生きられない 「生き抜いた命」覚悟して生きる
結局、自分に負けては駄目なんですね。
もう処置なしと言ったら負けなんです。
「まだやる手がある」と思っているうちは、
負けていないんですね。 小野田
このままでは「日本は駄目になる」という小野田さんの言葉は、
まさに予言ではなく、現実になりつつあります。
だからこそ私たちは、「小野田精神・魂・生き方」を、
単なる頭での知識としてではなく、身体で感じ、叩き込むべき、
今その時期であることを痛感しました。 宇城
第48代横綱 大鵬 納谷幸喜
「もう一丁!」 その厳しさが育てる越える力
「もう一丁来い、もう一丁来い」
そうやって最後の力を振り絞らせますよ。
それが全部身になるわけです、苦しい時に。
しんどいからってやめたら、
それ以上絶対に伸びていかないんです。 納谷
相撲にある伝統の稽古こそが
相撲に必要な身体を自然と教えているわけですね。 宇城
上智大学名誉教授 アルフォンス・デーケン
潜在能力を開発し、よりよく生きる
「問題」は技術的なノウハウ、ハウツーで解決できる。
人間は死に直面すると、
「問題」の次元では解決できない。
もっと深い側面があるのです。 デーケン
人間の潜在能力を引き出す気の実践は、
まさに神秘の問いかけだと思います。 宇城
日本熊森協会会長 森山まり子
命の森の再生に生涯をかけて
やめたいと思ったことは一回もありません。
なぜなら深く決意をして始めたからです。
私たちしかいない。やろう。生涯かけてやる。
すべてをかけよう。困難が来たら、
それはもう乗り越える対象でしかないわけです。 森山
身体から湧き出てくるエネルギーには三つあり、
一つは愛であり、一つは情熱であり、
もう一つは「怒り」です。 宇城
映画監督 龍村 仁
時空を超える出会い
調和しているから、ふと思いを持った時に、
その思いは何か現実世界に現われるというか。
ですから本当に「ありがとうございます」しかないんです。
修行ですね、映画を作るということは稽古ですよね。 龍村
唯一「気」をキャッチできるアンテナがある。
それが六十兆個の身体の細胞だと考えているのです。
しかし、今そのような「気」をキャッチできなくなっている。
まさに、このことを警告しているのが、
監督の映画『地球交響曲』ではないかと思いました。 宇城
(四六上製 280頁)
大河にコップ一杯の水 第1集(宇城憲治 対談集)はこちらへ
大河にコップ一杯の水 第1集・第2集セット(宇城憲治 対談集)はこちらへ
【 著者プロフィール 】
◎ 宇城憲治 ( うしろ けんじ )
空手道 範士八段
全日本剣道連盟居合道 教士七段
宇城塾総本部道場 創心館館長
エレクトロニクス分野の技術者としてビデオ機器や衛星携帯電話の電源開発をはじめ、多くの技術開発で世界をリードし数々の特許も取得。
また、経営者としても国内外を広く統括し、第一線で活躍。多忙を極める職業人としての日々はまた、厳しい武道修行を重ねる毎日でもあった。
まさに現代における文武両道のその生き様は、出会う人々を 魅了してやまない。
現在はこのような妥協のない人生から生まれ出た武術の究極 「気」によって人々の潜在能力を開発する指導に専念。
空手実践塾・宇城道塾・親子塾・野球塾・学校実践講演・プロ&アマスポーツ塾などで従来の「学ぶ・教える」から独自の「気づく・気づかせる」指導を展開。
それはまさに “人間塾” ともいえるもので、弟子・受講生らの人生に多大な影響を与え続けている。
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