2023年6月13日発売
宇城空手の真髄と継承(一)
共に未来へ ― 親愛なる塾生たちへ ―
武術の究極「戦わずして勝つ」を実現するために必須の「ゼロ化」。
それは、相手を無力化し、自身は何ものにもとらわれず自由自在になる世界。
本書は、進化・深化し続ける創心館館長 宇城憲治氏と、氏に4歳から学ぶ創心館師範 榎本麻子氏が、
創心館宇城空手を学ぶ塾生のために「ゼロ化体得への道筋」を著わしたものです。
「戦わずして勝つ」が包括された型や分解組手を通して、その真髄をどのように身体に刻み自分の変化につなげるか。
宇城氏が語る、その武術修得の深淵な世界。
父であり師である宇城憲治にどう学び、何を受け継いできたか。
榎本氏が語るその葛藤、感動、気づきのプロセスは、読む者に「師とは」「真に学ぶとは」を問いかける。
妥協を許さない両者の生きざまは、自身の成長と子どもたちの未来を「守る」という観点から、
宇城空手を学んでいない人にも、まさに人生の指南書となり、大いに参考となることでしょう。
宇城空手の「技」そして「術」修得のシステムは、人間の潜在力開花の仕組みであり、すべてとの調和・融合の道でもあります。
ますます厳しい時代だからこそ、命のやりとりから生まれた武術修得のシステム(仕組み)が、今を生き抜く原動力となる!
目次より
刊行にあたって
第一章 宇城空手の術と哲学で生き抜く
創心館館長 宇城憲治 / 師範 榎本麻子 座談録
師は太陽のような存在
自然界が教えてくれること
人間の共生を教えている宇城空手
できなければ「分かった」にならない
人間を病いから救うシステム
「分かっていない」が希望になる
電波のやりとりが「術」
乗り越えるエネルギーをくれる宇城空手
生き抜く力、哲学をくれる宇城空手
指導者が一番勉強しなければならない
心技体の上にぶれない魂を
頂上を見据えての試行錯誤が大事
ぶれない心身を作る型
考えずに感じるが大事
中から出てくるものを育てる
第二章 人生を宇城空手と共に歩んで
創心館師範 榎本麻子 会見
切り替える力を子どもたちに
自分の大切さに気づけば稽古に向かう
守るという無限の力
先生の組手はすべて型だった
母親という本業に戻るために
無心でできた剣の稽古
師匠としても父としても壁だった
考えて止まっていた自分に気づく
自分の中に宇城空手が溶け込んでこそ
もう一人の自分との対話に気づかされたこと
乗り切ったら経験は宝になる
自分の殻から脱皮して自由になる
宇城空手の絶対的な守り
無意識の集中
ポンと抜けて全体が見えるようになる
前を歩く自分が見本となって守る
身体からの教えで「できる」がくる
母として親として大きな視点を持つ
日常で変化しないと宇城空手の時間に入れない
「すべては自分」への気づき
私の知らない父の姿
先生の圧巻のZoom指導と海外塾生の変化
変化の一歩が空手に現われてこそ初めて入門
三世代がつながった宇城空手
自分を信じ、共に希望ある未来へ (文・榎本麻子)
第三章 異次元時空の術を今に活かす宇城空手の実践
創心館館長 宇城憲治 会見
全体と部分
術の究極「ゼロ化」と「先を取る」
ストップモーション
実践に使えてこそ術
人から人間へ 「寄り添う」が強くする
助け合う世界に強い、弱いはない
測れない重さ、エネルギーの存在
鉄を突いても痛くないのはなぜか
真剣勝負の打ち込み
守りながら相手を観念させる
ビールの味は飲めば分かる
無意識領域を働かせる「術」の世界
第四章 宇城空手の真髄
文・宇城憲治
型の真髄
型の継承
分解組手の真髄
居合の導入
宇城空手の真髄「気」
(A5上製 176頁)
【 著者プロフィール 】
◎ 宇城憲治 ( うしろ けんじ )
㈱UK実践塾 代表取締役
宇城塾総本部道場 創心館館長
潜在能力開発研究所 所長
創心館空手道 範士九段
全剣連居合道 教士七段(無双直伝英信流)
1949年 宮崎県小林市生まれ。
エレクトロニクス分野の技術者として、ビデオ機器はじめ衛星携帯電話などの電源や数々の新技術開発に携わり、数多くの特許を取得。また、経営者としても国内外のビジネス界第一線で活躍。一方で、厳しい武道修業に専念し、まさに文武両道の日々を送る。
現在は徹底した文武両道の生き様と武術の究極「気」によって人々の潜在力を開発する指導に専念。空手実践塾、宇城道塾、教師塾、各企業・学校講演、プロ・アマ スポーツ塾などで、「学ぶ・教える」から「気づく・気づかせる」の指導を展開中。著書・DVD多数。
◎ 榎本麻子 ( えのもと あさこ )
㈱UK実践塾
創心館空手道 師範
子供潜在能力開発研究所 主幹
創心館空手道 教士七段
1975年 大阪府高槻市生まれ。
4歳より父、宇城憲治に空手を学ぶ。20代より師範代として、宇城空手塾で指導。本部道場の子供空手塾、各空手実践塾のほか、海外セミナーでも指導にあたる。