気によって解き明かされる 心と身体の神秘
あなたがどの道を歩んでいても
自己実現への鍵は 「調和力」にある。
技術・経営・居合道・空手道を極めた著者が、独自の理論「気」と「統一体」で解き明かす、人の心身に刻まれた神秘とは。 なぜ 筋トレをすると身体がかえって弱くなるのか?
なぜ 武術では、体重別にする必要がないのか?
なぜ「身体で得た実体験」は「頭で得た知識」よりも鮮烈に記憶されるのか?
なぜ 身体は、「対立」すると弱く、「調和」すると強くなるのか?
本書では、インスタントやハウ・ツーでは解き明かせない人間の心身の謎が武術の究極「気」と「統一体」理論で明らかにされていきます。
そして著者は、人間の本質は「調和力」にあるといいます。
この調和力は、武術で必須とする「ゼロ化」 「無力化」 「時間の先取り」 「間のコントロール」などに必然的につながっていき、その究極こそが「気」なのです。
すべてと調和する「気」がいかに人間にとり生きるエネルギーとなるかを気の法則性を解き明かすなかで、心と身体の神秘を具体的に実証していく本書は、多くの人の生きるエネルギーとなると確信しています。
目次より
第一章 気と統一体――人間力開花の本質
人間力開花と統一体人間力と心
人間力回帰システム
統一体と部分体に見る差
子供にできて 大人にできない力
統一体に秘められた力
気の連鎖
対立の本質にある弱さ
幕末の日本人に見る人間力 第二章 気と科学 ―― 科学に先行する気 真実が先
細胞の進化
後追いする科学
統一体によって生かされる「ミラーニューロン」
脳科学によって解き明かされる「祈り」
科学に先行する心
統一体を部分体にする現在の教育
暗記中心の戦後教育の課題
目に見えないエネルギーの存在
答えのない未知の世界
学校教育の重要性と見直しの時期
一人革命の本質 第三章 気と時間 ――人間は時間と共存している 身体時間と無意識領域時間
〈検証〉
①身体動作の時間連続
②心ありが内面のスピードをつくる
③躾による自然体がつくる時間
事理一致の修行 第四章 気とゼロ化 ―― 究極の武術の世界 武術必須の無力化
武術必須の中心
中心をつくる
中心をずらす
心の発動 第五章 気と重力 ―― 重力をコントロールする気 人間力の大もとにある重力
気による重力との調和
自然界の法則こそ人間の生きる道
〈検証〉
①精神論がつくる身体の軽さ
②自然体がつくる身体の重さ
無意識時間のコントロール
未知の世界を分母とする
型で身体を鍛える 第六章 気と人間力 ―― 幕末に見る武術の極意のエネルギーを今こそ 人間が衰えると国土も痩せる
人間の善性と悪性
剣術の教えに見るぶれない生き方
先達に見る教えと学び
幕末の日本人の人間力
気の革命的指導による「一人革命」
身体は私 心は公の生き方 自分が変われば周りが変わる ―― 塾生の一人革命 ――